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【活動報告】UNODC主催国際研修でBBS活動紹介

 2月8、9日に開催されたUNODC(国連薬物犯罪事務所)主催のテロ・過激化防止の国際研修(Cross regional training on fostering regional peer-to-peer learning and standard-setting in PVE strategies to prevent youth and women from engaging in violent extremism and terrorism)にて、BBS活動を紹介するプレゼンテーションを行いました。この会議の主目的はテロ防止や過激化からの立ち直りに関する各国の取り組みを共有することでした。これらは現在のBBSの主な活動ではありませんが、社会的包摂の重要性という点において共通していることから、BBSのRehabilitation&Reintegration戦略について発表させていただくこととなりました。

 日本は現在、地域社会密着型の日本独自の更生保護制度の海外輸出を積極的に進めており、これによる刑事司法分野における国際貢献にも取り組んでいます。既に、保護観察制度が日本発祥の公的ボランティア制度としてフィリピンに輸出されています。このような流れの中で、今回のような機会を通じ、BBSの世界的な認知と理解を広げることは、グローバルな「明るい社会」を築く上で非常に重要であると感じています。

 発表においては、BBSの歴史や構成、とも活をはじめとした具体的な活動、活動の考え方について紹介しました。生きづらさを抱えた少年を指導するのではなく、共に考えること、そして、警察や裁判所のみが少年非行に対応するのではなく、BBSのようなボランティアや地域社会の理解といった社会的包摂が更生や防犯において重要であることを説明しました。

 発表後には、多くの参加者の方から質問をいただきました。BBSについてご興味、ご関心を持っていただけたことを嬉しく思いました。同時に、自身の未熟さを痛感し、BBS会員として今後も自己研鑽に励まねばならないと感じることもありました。今後とも、広報として、より多くの方にBBSを知っていただけますよう、努めてまいります。