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【活動報告】10月研修会

 10月30日、オンラインと対面の並行で10月研修会を行いました。今回のテーマは「繋がりと更生保護」でした。更生保護の現状と課題について、特に出所者と社会の関わりについて知ることを目的とした内容となりました。

 まず、満期釈放と仮釈放の違いや、出所後の生活等の出所者がおかれる状況について考えました。そこで、再犯者率が高止まりしている現状や、出所者の住居や職の確保の難しさについて学びました。

 続いて、こういった状況において、出所者の社会的自立支援を行う更生保護活動の具体例を紹介しました。更生保護施設の活動や保護観察制度について学ぶとともに、再犯防止や就業支援等の課題について検討しました。社会で道を外した人、外そうとしている人を急に社会に適合させるのではなく、社会に軟着陸してもらい、社会から追放しないことが重要であると考えました。

 最後に、何のために更生保護が必要なのか、更生保護の意義について検討しました。ボランティア中心の活動に対して、また、出所者や非行少年を支援することに対して社会の理解をどのように進めていくのかや、同時に我々に求められていることを考えました。

 今回の研修会は、弊会のBBS活動のみならず、更生保護全般に対する理解を深める機会になったと思います。