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【活動報告】4月研修会

【活動報告】4月研修会

 

4月25日(日)に、早稲田大学学生会館にて研修会が行われ、対面で12名、zoomで9名が参加しました。早稲田大学法学部の会員(以下主催会員)が、社会保障法と更生保護をテーマに話をしました。

 

前半は、3つのトピックについてグループでディスカッションをした後、そこで出た意見を全体で共有しながら、主催会員が説明をしました。以下、トピックごとに内容をまとめたものです。

 

①法律は何のためにあるのか?

国の秩序を守るため、国民の権利を守るため、私見に惑わされず国民を公平に裁くため、二重に処罰することを防ぐため、など沢山の理由がある。

 

②社会保障とは何か?

社会保険、社会福祉、公的扶助、保険医療・公衆衛生の4つの柱からなる。生活困難に陥った国民に対し、健やかで安心できる生活を保障する役割がある。

特にBBSに関係があるのは、社会福祉と公的扶助の分野である。社会福祉は、ハンディキャップを持つ人々が、ハンディキャップを克服して安心して社会生活を営めるように支援をする制度。公的扶助は、生活に困窮する人々が最低限度の生活を送れるように支援をする制度。

細かいケアは個々の事案に柔軟に対応できる民間が行い、仕組みづくりなどの大きなケアは政府が行うというように、社会保障には国と民間の連携が重要である。

 

③社会保障がなければどのような問題が生じるのか?

・医療費が全額自己負担になり、医療サービスを受けにくくなる

・病気や事故などが原因で生活に困窮してしまっても援助を受けられない

・教育を受けられない子供がでてくる

・生活に困窮している人が労働力として搾取される

など、国民の健康と生活に密接する深刻な問題が多く生じる。

 

 

後半は、更生保護について主催会員が説明しました。以下はその内容のまとめです。

 

●更生保護とは何か?

→犯罪や非行のある者の再犯・再非行を防ぎ、改善更生と社会復帰を支援する制度。具体的な活動としては保護観察があり、保護観察官と保護司がその役割を担っている。保護観察官は専門的知識を持つ国家公務員で、保護司は地域性や民間性を持つボランティア。社会情勢の変化に伴い保護観察官や保護司の人材不足が問題となっている。

また、更生保護には地域社会の理解と協力が必要不可欠であり、更生保護女性会、協力雇用主、BBS会の活動が再犯防止や社会復帰に貢献している。

 

 

今回の研修会では、社会保障や更生保護について基礎から学ぶことができ、BBS会の社会における役割や意義を再確認することができました。ディスカッションでは、他の参加者の意見を聞くことで自分にはなかった視点に気がつくことができ、とても勉強になりました。活動に初参加の会員や新会員も多く参加していましたが、共通点を探すゲームや自己紹介タイムを通して仲を深めることができたと思います。とても和やかで楽しい雰囲気の研修会でした。