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【活動報告】9月研修会

9月6日にZoom上にて、研修会を行いました。7か月ぶりの研修会開催でした。

映画「万引き家族」を事前に鑑賞したうえで、3つのテーマに沿ってディスカッションをしました。学年やBBS経験も関係なしに白熱した議論が繰り広げられました。

その後、それぞれのテーマについて家族法の分野から知識面を補充し、法律の観点から考察しました。

 

テーマと会員から挙がった意見の一部をご紹介します。

1.家族の在り方(家族は血縁なのか)

血縁によらない家族のあり方が認められるようになってきている。しかし、人々の抱く理想の家族像は、血縁によるものであることが多い。ここに矛盾が生じている

 

2. 児童福祉

 

映画のなかで、少年たちは、生きる上で、非行を非行と思わない環境にあった

 

→家族法には、親権を喪失/停止する制度がある(児童虐待に関連して)

→生きていくための非行が存在している社会にこそ問題がある。

 

3. BBSの意義

こちらから考えを押し付けたりするのではなく、必要とされたらそれに応え、時に寄り添ったりすることが重要であると考えられる。また、理由をつけて答えてあげることで人生の選択肢を増やしてあげることもできる。さらには、普段かかわりのない、対話のないことで生まれる分断を埋める。

→少年も自分も一人にしない、対等な関係づくりを目指す。

 

以下、参加者の感想の抜粋です。

 

・他大学で他の学問を学んでいる方々の考察が面白かったです。家族とはどのような概念なのか、深く考えさせられた研修でした。

 

・普段見ている世界を「法律」というフィルターを通してみることで、今までとは異なる視座を得ることができました。また、他のメンバーがどのようなことを考え、思い活動しているか、世界を見ているのかを感じることもでき、単純な勉強会、というよりも非常に有意義な時間でした。

 

・映画、そして家族法という様々な切り口で、更生保護・BBSを考えることは常に新しい発見があるだろうと思いました。現場での経験値も大切ですが、会員同士の意見交換があると自分の体験のフィードバックが促されてためになると感じました。

 

 

コロナ禍の昨今においてサークル活動は大きく制限されていますが、これからも可能な範囲で活動を継続していければと思います。