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【活動報告】2月研修(東京少年鑑別所見学)

2月19日、研修として東京少年鑑別所を見学させていただきました。

 

少年鑑別所は、主に家庭裁判所に送られた少年について、その身柄を保全しつつ、後の審判の資料となる心理検査や行動観察などをする場所です。

 

まず東京少年鑑別所とそれに併設された東京法務少年支援センターについて説明を受け、その後各施設を見学しました。対応いただいた心理技官の方には、前提知識を丁寧に教えてもらった上で、具体例を交えながら施設の特徴について話していただきました。

 

少年鑑別所では、法務教官、心理技官、医師が三位一体となって少年の特徴や傾向を調べるそうです。心理検査を行うだけでなく、普段の生活の細かなところにまで注目し職員同士でつねに情報を共有することで、協力して鑑別を行っているとのことでした。話を伺いながら、「少年たちからすると、自分のことを気にかけてもらうこと自体に、なにか心で感じるものがあるのではないか」と思いました。

 

一方で興味深かったのは、「鑑別所は検査をする場所であって教育をする場ではない」という、鑑別所の位置付けです。この位置づけゆえに、少年に対する考え方や行事などでの少年に対する働きかけ方は少年院とは少し異なったものになるというお話は印象的でした。

 

見学終了後には、ちょっとしたグループディスカッション研修を行い、さらには会員の質疑に対して予定の時間をすぎてまで職員の方にこたえていただきました。参加した13名の会員同士で積極的に意見や疑問を交換できた、密度の濃い研修会になったと感じています。