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【活動報告】関東地方BBS会員研修会

11月24日~25日に鎌倉で開催された関東地方BBS会員研修会に、当会の会員4名が参加しました。BBS会員が関東地方の各地から鎌倉市内の宿に集まり、ともに子どもとの接し方やBBSの今後の在り方について考えました。

 

開会式で来賓の方々からお話をいただいたのち、早稲田BBSの一会員が実地学習「BBS・北海道沼田町・沼田町就業支援センター三者連携プロジェクト」に参加した経験の報告を行いました。この実地学習は、非行のあった少年たちの社会復帰を支える北海道の国立施設において、学生が入所少年や町職員・町民の方々と交流するものです。報告では、「少年が自らの未来に向け再スタートをきれる社会」をつくるには何が必要なのか、BBS会はどんな役割が果たせるのか、といった点についての会員の考えが、実際のエピソードも交えつつ発表されました。この報告については他地区のBBS会員からもいくつか嬉しいコメントをいただき、これからの活動の励みになりました。

 

 

次に、自立援助ホーム「湘南つばさの家」のホーム長による基調講演がありました。ホーム長の、どんな問題意識をもって自立援助ホームを運営しているのか、実際に暮らしている子どもたちにはどんなニーズがあるのか、ニーズに応えるべくどういった工夫をしているのか、といったお話を通して、自立援助ホームのイメージが少しずつわいてきました。また、BBS会がどのような形で子どもたちのニーズに応えられるかについても提案をいただき、BBS会の新たな活動のありかたの可能性を感じることができました。

 

さらに、1日目の夕方からは、グループに分かれてテーマ議論を行いました。テーマ内容は「今を生きる少年に対して、BBS会員からのアプローチ方法を学ぶ」「BBS会が関係団体や依頼機関より求められている活動および、その関わり方を検討する」の2つでした。かなりテーマ設定としては抽象的だったため、最初は意見交換や議論を行うのが難しく感じました。各会員から様々な切り口の意見が出る中で、議論する内容を絞り、深めていくにはどうしたらいいか、考えさせられました。

 

夜には懇親会があり、研修運営を行う関東地方BBS連盟の方々が用意してくださったレクリエーションで盛り上がりました。その後もときにふざけた話もしつつ、ときに昼間の講演について意見を真剣にぶつけあったりと、非常に充実した時間となりました。

 

 

夜が明けると、テーマ議論の続きが始まります。各班で議論が深まってきたところで、議論の成果を模造紙にまとめ、発表に備えました。限られた時間の中で、協力して発表準備をすることで、チームの連帯感が強まった実感がありました。発表では、各班それぞれ個性的な切り口の議論がされており、思わず聞き入ってしまいました。

 

研修の最後には、関東BBS連盟が検討している新たな活動についての話題が上がったことで会場は盛り上がり、賑やかな雰囲気のなか研修は幕を下ろしました。

 

 

 

今回の研修を振り返ると、BBS会の活動形態について考えを深められたのはもちろんのこと、これをきっかけとして普段接する機会のない離れた地区のBBS会員とも連絡を取り合うようになり、得るものの大きい研修だったと感じています。